紺地鶴亀松竹梅文様舞台幕
舞台幕は、地方において豊年祭や収穫祭、長寿の祝い、葬儀など、村の祭礼や人生の節目の場面で用いられました。また、首里を中心とする町では歓迎の踊り幕として使用されました。出典:沖縄県立博物館・美術館展示ガイドより
■ダイジェストで振り返る
■ナレーション:
皆さんいかがでしたか、沖縄の工芸は、もともとは南の島の明るい日差しの下で、伝統的な共同体の生活文化にあわせて生まれてきたものです。かつて島の人々にとってものを作るということは、共同社会との大切な連帯作業であり、島の生活文化との一体化に繋がるものであり、そこには一つのリズムがありました。
沖縄の工芸の特色として逞しさ、素朴さ、大らかさということが挙げられます。その根底には「やさしさ」の心が流れています。その上に恵まれた風土と、歴史的にも特異な環境が、他では見られない独自の工芸を育ててきました。私たちはこれらの工芸品を、大切にするためにどうゆうことをすべきなのか、今一度考えてみましょう。