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論文(査読あり)

教職員が共につくるマグネットスペースのデザイン ―よりよい人間関係の構築によるカリキュラムマネジメントの推進―

金城 満(沖縄県立浦添工業高校)
永山 智子(沖縄県立浦添工業高校)
◯美術科教育学会誌『美術教育学』第41号(2020.03.発行予定)
<概要>
本稿は, 教職員間のコミュニケーション不足からくる組織的な課題に対して, よりよい人間関係の構築を図るための, マグネットスペース設置に関する実践報告である。設置にはカリキュラムマネジメントの指針を取り入れ, 「人」に焦点を当て, 共同作業を通しての自然な対話から全校的な協力体制を築いていった。実践結果のアンケート調査からは, 仕事のしやすさ, 職場内の相互支援, 安心できる職場のしくみ, メンタル面等に対して, 好評価があった。また, マグネットスペースでの気軽な交流の積み重ねが, 情報共有の場としても機能し, 日頃の生徒の変化にも早目に気づける支援体制の充実にも繋がると期待できる。
<キーワード>
コミュニケーション, マグネットスペース, カリキュラムマネジメント,
メンタルヘルス, デザイン

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工業高校デザイン科の課題研究 -電子書籍型教材の作成とクラウド化の試み-

金城 満(沖縄県立浦添工業高校)
小池亜由美(沖縄県立浦添工業高校)
杉尾幸司(琉球大学大学院教育学研究科)
日本デジタル教科書学会誌第5, 21-35(2018.07.31)
<概要>
本実践は,生徒にICT機器を効果的に活用させ,協働的な活動をとおして,情報を収集・ 整理・発信するなどの「探究的な能力」の育成を目的に行った.対象は,工業高校デザイン科3年で,題材は課題研究における卒業作品展に関する全記録であった.具体的には, 作品や制作過程等の記録を,電子書籍型教材として整理させて情報の一体化を図り,さら に,クラウド化により活用環境をひろげた.また,その教材を使用しての発表会と,その 後のアンケート調査の分析から問題点を検証し,今後の指導方法の改善内容を明確にでき た.このことから,工業高校デザイン科において,電子書籍型教材の作成やクラウド化の 取り組みは,探究的な能力の育成に一定の効果があることが明らかになった.
<キーワード>電子書籍型教材,クラウド,総合的な学習の時間,探究的な学習

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工業高校デザイン科における聴覚的分野の教材開発-サウンドロゴ制作による授業の検証-

金城 満(沖縄県立浦添工業高校)
知名伸(沖縄県立浦添工業高校)
◯美術科教育学会誌第39号(2018.03.20)
<概要>
工業高校デザイン科において, 音楽や映像作品等マルチメディアの学習の必要性が高まって いる。本学科においても,2年実習「DTM」(Desk Top Music),3年実習「Movie」を行なってお り, 生徒は,視覚・聴覚の両面からマルチメディアに関する知識や技術を学んでいる。しかし聴 覚的分野に関しては学習の重要性が高いにもかかわらず,従来の視覚的分野の学習比率が高い ため,学習時間,教材研究,指導教員の不足が課題としてある。本稿ではこれらの改善のために, 聴覚的分野の実習の無い本学科1年次向けの電子書籍型教材を作成して,録音や編集ソフトの 基礎的技術を学ばせた。これによりサウンドロゴ等日常の音に対する興味関心が高められ,聴覚 的分野の基礎となる DTM の知識と制作技術の向上が図れた。


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「社会人基礎力」育成のためのキャリア教育の実践 -ICT教材を活用した高校生による模擬店運営の試み-

金城 満(沖縄県立浦添工業高校)
杉尾幸司(琉球大学大学院教育学研究科)
◯日本教育情報学会誌第33巻第2号(2017.08.10)
<概要>
工業高校におけるデザイン教育とキャリア教育との共通部分に注目して, 学校行事における高校生の模擬店 (Cafe)の企画・運営の実践をとおして,「社会人基礎力」の育成を図る実践研究を行った.具体的には,事前 学習のための ICT 教材を開発して実践前に必要な知識技術を学ばせた後,実際の Cafe 運営を体験させた.ICT 教材の内容は,「社会から求められている能力」,「コミュニケーションとは」,「デザインの定義」,「社会人基礎 力とは」,「マーケティング」,「アクティブラーニング(協調学習・ジグソー法)」,「コーヒー焙煎・抽出方法」 の7項目から構成されている.Cafe 運営実施前,実施後のアンケート調査からは,事前学習と実施体験が,知 識と体験を一体化させる効果を生み,本実践が社会人基礎力の育成に効果的であり,デザイン教育と連携した 取り組みがキャリア教育としての効果を向上させ,社会人基礎力の育成に生かせることが明らかになった.   
<キーワード> キャリア教育,デザイン教育,社会人基礎力,ICT 教材, コミュニケーション

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ICT活用と授業形態の組み合わせ効果  -映像制作に関する教材開発と実践-

金城 満(沖縄県立浦添工業高校)
杉尾幸司(琉球大学大学院教育学研究科)
◯美術科教育学会誌第38号(2017.03.20)
<概要>
 本稿は,映像制作を題材としたICT教材の開発と,それを活用した授業形態の組み合わせ効果に関する実践報告である。開発した教材は, ICTを活用する事により,映像制作に必要な知識技能を,過去の優れた生徒参考作品等をもとに段階を踏んで学べる等の特徴を持ち、多様な授業形態への活用が期待できる。この教材と,一斉,個別,グループ学習等の授業形態とを組み合わせた授業を実施し, 生徒へのアンケート調査や複数教師による生徒の映像作品の評価等から, ICT活用と授業形態の組み合わせ効果を検証した。その結果、開発したICT教材は「協調学習」を主軸に,それらを補完する「反転授業」,「デザイン思考」等の授業形態との組み合わせによって効果を発揮することが明らかになった。

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郷土の伝統文化を活用したデジタル教材の開発 -琉球音階による音楽制作(DTM)の実践-

金城 満(沖縄県立浦添工業高校)
杉尾幸司(琉球大学大学院教育学研究科)
◯日本デジタル教科書学会誌第3号, 47-51(2016.12.31)
<概要>
 ICT技術の進展によって,作曲と演奏という専門性の高い技能が無ければイメージを形 にする事が難しかった「音楽」を,専門知識が無い高校生でもDTMの技術を学ぶことによっ て,身近な表現手段にする事が可能になっている。筆者らは工業高校デザイン科において, DTMに手軽に取り組むためのデジタル教材の開発と,それを使用した実践を行った。内容は 1基本実習(基本原理と操作),2課題曲実習(MIDI音源の使用),3応用発展(琉球音階 を素材に),4まとめ(出力/発展)の4段階である。このデジタル教材の効果として,楽 曲を自作できるため著作権の問題を気にする必要がなくなり,映像制作での使用や学校行事 への応用等,発表の機会が増した。また様々な授業形態との組合せ効果についても述べる。<キーワード> 教育の情報化,デジタル教材,DTM,琉球音階,協働学習

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美術表現固有の社会的メッセージ〜2014光州ビエンナーレに学ぶ〜

金城 満( 美術家・沖縄県立浦添工業高校教諭)
◯沖縄国際大学南島文化研究所紀要第38号(2016.03.31)
<概要>
 2014年光州ビエンナーレの特別展へ招待作家として選抜された。ビエンナーレ(biennale)とは2年に1回開かれる国際美術展覧会で、世界の国際展でも規模の大きいものの一つとして1995年に始まり2014年で10回目となる。設立の経緯には、1980年の韓国の全羅南道の光州市で発生した民主化抗争があり、その民主精神を、新しい文化的価値として昇華させ、韓国美術文化を跳躍させる目的で光州ビエンナーレが創設された。本稿では、その特別展において洪成潭(ホン・ソンダム)氏の作品「Sewol Owol」の会場への搬入、展示拒否の現場に立ち会い、美術表現固有の社会的メッセージと、韓国と沖縄の芸術と政治の関わり方について述べる。

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2014年から2020年にかけての
学会誌等で発表した論文です。


研究会等で発表した論文など