「石の声」
~表現行為が導くもの~
黙々と、ただ石に番号をうつ
その行為の数、20余万
祈りにも似た表現行為。
これが、「石の声」の呼びかけ文である。沖縄、米軍普天間基地に隣接した佐喜眞美術館前広場に於て1996年6月15、16日で236.095個の石に連番を書き入れ、積み上げていくという行為が開邦高校芸術科の呼びかけで、行われた。この数字は、96年時点で把握されていた沖縄戦戦没者数である。しかし、二日間で終えたのは約半分。結局翌週の22、23日まで続行。様々な呼びかけで一般の参加者も増え、延べ六百人が参加。終了は23日、沖縄戦終結の日である「慰霊の日」。正午に、全員で一本づつ線香を供え黙祷を捧げた。